Hot Stamping Foilについて
Hot Stamping Foilとはホットスタンピング箔、あるいは熱転写箔とも呼ばれます。
これは、様々な素材に対して、単なるインクによる印刷ではなく、予め意匠を特殊なフィルムに印刷した上で熱と圧力によってそれを転写する技術です。
対象となる素材はプラスチック・木材・金属・ガラスなどが考えられます。
このような対象物の表面に文字や図形等を表現したい場合、通常用いられるのは確かに印刷です。
これは要するに色のついたインクを使って文字や図形を表示します。
簡単に剥がれ落ちてしまうのでは困りますから、素材との組み合わせを十分に考える必要があって、親和性の高いインクが用いられるものの、材質によっては耐久性に劣ることがあるのは否定できません。
また、劣化する度合いも大きいことが言えます。
素材に直接インクが載っており、それ以外は何の保護もカバーもないわけですからこれも致し方のないことです。
これに対して熱転写箔は、予め文字なり図形なりの意匠を専用のフィルムに印刷しておきます。
このフィルムは簡単に言えば三層構造になっていて、最も下は透明な接着剤です。
その上に意匠の印刷面となり、さらにその上はやはり同じく透明な保護層になっています。
この説明で分かることでしょうが、接着剤があるためにインク自体と素材との親和性を考える必要がありません。
しかも保護層があることで劣化を起こすことも少なくなることが通常の印刷との違いになっています。